2009年5月20日水曜日

宮本輝を読む(その後)

遂に長編、「流転の海」を読了。第1部が1980年代に書かれ、2007年、第5部が完了した。作者の計画では7部まで行くことになっているようだ。自伝的な要素を多分に含んでいて、宮本輝と思しき人物の父親が大変魅力的に書かれている。少し美化しすぎているきらいがあるが読ませる。蛍川や泥の河が書かれた体験が出てきて面白い。ここらで、宮本輝は一段落としよう。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...