2021年2月28日日曜日

東野圭吾:「クスノキの番人」

 読み終わって心が休まる、温まるファンタジックなお話しで良かったが、東野圭吾らしくないといえばらしくない系統の作品だった。しかし、自分としてはこの系統で良かった。ストレスがたまるような作品は結構という感じ。

恵まれない境遇で育ち、就職先で不当な理由で解雇され、腹いせに元の職場に盗みに入って捕まり、立件される寸前に突然弁護士が現れ、「依頼人の命令に従うなら、釈放されるようにしてあげる」と提案されて、弁護人を信じてコイントスして従う。狐につままれるような展開の訳は育ての祖母に教えてもらえるが、依頼人の命令はクスノキの番人になること。守らねばならない色んな規則を教え込まれ、番人をしながら成長していく物語。依頼人は実は母の異母妹(叔母)だった。終盤で叔母の病気(初期のアルツハイマー)を知る。アルツハイマーというどんどん記憶を喪失していく恐怖にどう対処するのか?物語の本筋ではない部分に反応してしまった。大きなクスノキはどんなご利益があるのか?不思議な力で色々な救いが実る。

2021年2月23日火曜日

立川:根川親水公園(2月22日)

 この日もぽかぽか陽気の暖かな日だった。

多摩モノレールで立川の1つ手前、「柴崎体育館前」で下車して高架から下に降りると、もうそこが根川親水公園だった。湧水が作り出す小川を整備して遊歩道に仕立ててくれている。絶好のスケッチポイントだった。驚いたことに大通りのすぐ脇の高木にアオサギのコロニーがあった。巣が3個できていて群れで生息している様子だった。物静かな公園でスケッチを楽しんだ。

左上:モノレール駅の北側で1枚
右上:モノレール駅の南側で1枚
下段:アオサギのコロニー、スマホでの撮影は難しい。


2021年2月21日日曜日

気温20度越えて春

 陽気につられて八王子長池公園にスケッチのロケハン。

雑木林の日差しがくっきり



水に浸かった木々の影が水面に写り

ネコヤナギの小ぶりの芽が空に映えて

この鳥はシジュウカラ?燕尾服の模様から推定
      

            

手前が雑木でうるさいが今日見付けたスケッチポイント。白い結婚式場が遠望できる。水に白い建物の影がきれいに映りこんでいる。




吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...