2010年4月11日日曜日

北村薫:「空飛ぶ馬」

女子大生の私と落語家円紫さんとの出会いから始まって、身近な「おやぁ?」というところから鋭い私の観察力と円紫さんの推理力が噛み合って解決に至る。文章が如何にも女子大生らしく、本物の10代女性の筆になるのではないかと思わせるような書きっぷりが面白い。本当の10代女性なら、自分の素性を見られるような文章は書かないよね。前回読んだ「街の灯」の前に書いたものだ。このシリーズが他にも2編ほどあるらしい。寝る前や電車の中には適した読み物だ。

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