先頃、アメリカでロボットのコンテストがあったという。そのコンテストでは実際に起こりうる過酷な条件をあらかじめ明示してそれを以下に短時間でクリアするかを競うもので、そこで日本は惨敗を喫しました。このリアルな過酷な条件は福島原発事故を受けてアメリカで設定したものらしいのですが、困難な状況下で人命はもとより、安全のための作業をロボットに託する必要性を強く認識したのが日本ではなくアメリカだったのです。というよりアメリカでは元々軍がロボットを戦場に送り出す代理戦争を想定して開発がすすめられてきましたから日本のトヨタやホンダやソニーが開発してきたようなオモテナシロボットとは強靭さにおいて決定的な差があるのは仕方がないかもしれません。日本でのこの分野への開発投資も遅まきだったようです。そのコンテストにはトヨタやホンダは元々参加していないのです。軍事への転用を恐れてのことらしいです。福島原発の過酷な条件と戦闘の局面とには大きな差異はないかもしれません。難しいことですね。ですからここで日本の技術開発での遅れを心配する議論を持ち出すのは飛躍があるかもしれません。
それでも敢えて言いたくなりますね。
先頃発表された人口統計では、去年10月1日現在の日本の総人口は1億2708万3000人で、前の年よりも21万5000人減、14歳以下の子供数が1,633万人に減少したという報道がありました。昭和25年当時の同じ14歳以下の子供数は3000万人だったそうで当時の半分近くに減ってしまっているのです。将来の日本を支えていく人が半分近くに減ってしまうと言うことです。単に人手が不足するということ以上にアウトプットをこれまでと同じように出すためには知能的にも肉体的にも良質の若者の割合をこれまで以上に増やさないと成り立たないということになりますね。昨今若者の知的レベルの低下を嘆く話を聞くにつけ先々が心配になりますね。
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