テニスクラブのOさんから借りた本。タイトルを読むのに戸惑った。「カミサリ、なあなあ、にちじょう」と読み下すのが正解らしい。「カミサリ」は地名、「なあなあ」はほどほど、とかまぁまぁとかそんな意味の日常の話し言葉、日常のことを書き記した日記的なもの、と言うようなことらしい。高校生を何の目的も無くやり過ごし、卒業後のこともそれなりにやり過ごそうと考えてきた高校生の平野勇気君。何がどうなったのか、担任と両親の口車に乗せられて、神去村にやってきました。乗り物の具合から類推すると、和歌山県の吉野辺り、三重県と奈良県の県境辺りの山奥と思われる。典型的なニート候補生が浮世や都会の常識からかけ離れた林業、平たく言えば木こりの集団に実習生として投げ込まれたという設定です。自然の神秘、人々の原始的な暮らし・交流、見るもの聞くもの全てが異次元の世界に戸惑い、驚き、何故だか瞬間瞬間につい一生懸命になってしまい、だんだん馴染んでいく1年間を回想風に綴っています。最後のクライマックスは今では有名な諏訪大社の御柱の取替え大祭と同じようなお祭りで、大木を祭りの広場まで一気に山から滑り落とす行事。男になれるか!?平野勇気君。2009年か2010年の本屋大賞第4位の作品だったそうです。そんな本を読み終わる直前に、NHKがCNFの特集番組をやっていてビックリ。CNF=セルローズ・ナノ・ファイバー。植物の繊維をナノレベルまで細かく解きほぐして作る。木材由来のパルプを水に溶かし、高速でぶつけたり、化学反応を起こしたりすることで製造する。幅は最小3~4ナノ(ナノは10億分の1)メートル。木や草などセルロースを含む資源は豊富に存在する。資源の少ない日本で原料を輸入に頼らずに生産できる新素材として注目されている。産業技術総合研究所中心に日本が基礎研究で先行しているとか、森林大国日本が資源大国になれるかも知れない夢のある話だそうだ。林業の未来は明るいか?
2016年2月8日月曜日
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