一ひねりも二捻りもある謎解きのお話し、とは言えない。いわゆるミステリーでもなくサスペンスものでもなく、トラウマを持った一人の少年の経験(妄想)・・・小学4年生の夏休みの出来事。ですが子供向けの探偵物語ではありません。難しいですが、一旦読み出すと先を読まずにはいられなくなります。サイトを検索すると色んな解釈、感想を知ることができます。作者本人もtwitterで読者といろいろ会話していますね。新しいタイプの作家でしょうか?この小説では輪廻転生の概念を使って2重構造の世界を作っていて結構難しく、この種のものは叙述トリックという言い方をするようです。具体的には、登場人物の性別や国籍、事件の発生した時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者の先入観を利用し、誤った解釈を与えることで、読後の衝撃をもたらすテクニックのことらしいです。自分の好みからいえば、初めてのジャンルの小説で、もう少しこの作者のものを読んでみたいと思っています。
2016年4月4日月曜日
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