2012年1月5日木曜日
清明上河図巻
北京の故宮博物館から今回初めて国外に出た長さ5m、高さ30cm位の絵巻物です。中国北宋(960年?-?1127年)の都開封の都城内外の殷賑(にぎわい栄えた)の様を描いた画巻です。これが評判になっていたのでしたが、あれほどの人を集めるとは思ってもいませんでした。昔、モナリザやツタンカーメンでこの国立博物館が長蛇の列で囲まれたことを思い出しました。それほどの人出でした。この絵には約800人ともいわれる当時の庶民の様々な生活ぶりが活写されています。面白いことにこの絵の描かれた時期と日本に残っている国宝の絵巻物、例えば源氏物語絵巻や鳥獣戯画といったものもほとんど同じ頃に描かれているのですね。中国の歴史の長大さを考えると、日本が中国から学んださまざまな技術・工芸がいかに速いスピードで消化され、自分たちのものとして独自に発展させていったかを改めて知る思いがしました。この日本人の勤勉さというか、好奇心の旺盛さ、そして消化力をいうものがすでにこのころから我々の祖先の中に備わっていて、それが脈々と今日まで我々日本人の本来的な気質であるかのように受け継がれてきているのだということに感慨を覚えました。中国の至宝の大勢の人物像を見ながら、自分の頭の中には東北で頑張っている人たちの姿や科学技術、芸術その他あらゆる分野で頑張っている日本の人たちの姿を思い描いていました。
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