一読のお勧め|ちくま新書発行「ウェブ進化論」梅田望夫著。
IT分野での最近のヒットとの評価だけあって、面白く一気に読み終えた。
特にグーグルが人類の知的財産の組織化に向かってまい進している姿、その構想の壮大さに驚かされる。読み進むにつれ、銀河鉄道999などに出てくるような全能の神的存在(巨大コンピュータ)の実現が夢想と笑い飛ばせないような遠い将来が見えてくる。ロボットをどう使うか、どう位置づけするのかといった問題と同種の知的財産を使いこなす倫理・哲学が必要になってくるなぁ・・・と考えさせられた。
面白く読んだこと:
(1)ネット社会の3大法則(これまでのITの発展を支える技術潮流の整理ができる)
・インターネット・チープ革命(ムーアの法則)・オープンソース
(2)「恐竜の首」派と「ロングテール」派
企業のビジネススタイルは従来、売れ筋をマーケティングなどで調査しながら、絞って製品化して大量販売で収益を上げていくビジネスモデルだ。これを「恐竜の首」になぞらえている。他方、「ロングテール」は量的にはまとまらないが、広く散在して少数ながら広く存在しているニーズ。これをネット上で販売すれば、コストゼロで長期にわたって販売し、収益を出していくビジネスモデル。ネットの存在なくしては存続し得ないビジネスモデル。(3)マス・コラボレーションということ
このブログでも容易にリンクがはれるようにしている検索サイトとしてグーグルとウィキペディアを設けてあるが、このウィキペディアは予てからすごいアイディアだと思っていたが、まさにマス・コラボレーションの成果だと思う。これも「ロングテール」派の発想。
(4)ネット社会へのプラスの側面とマイナスの側面
著者はマス・コラボレーションへの期待、善意へのゆるぎない信頼をベースにプラスの側面をどんどん伸ばしていかないと日本が世界から取り残されてしまうと警鐘を鳴らしている。
2006年6月1日木曜日
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