2006年12月9日土曜日

映画:「麦の穂をゆらす風」

2006年カンヌ最高賞(パルムドール)受賞作品。

舞台は1920年代のアイルランド。「愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すんだろう」、「激動の歴史と運命に翻弄され、愛する人々との絆が引き裂かれる悲劇を名匠ケン・ローチが圧巻のスケールで描く」・・・・・パンフレットのト書き。

題名とは裏腹の、重い映画だった。カソリックとプロテスタント、イングランド権力に抗する独立運動派、穏健派と過激派これらの対立軸が複雑に絡まっている国、それがアイルランドらしい。以前に読んだ小説、IRAのテロリストの悲劇を書いた「リヴィエラを撃て」(高村 薫著)を思い出させられた。また、<a href="http://hanran.tripod.com/irish/record/history.html">アイルランドの長い長い闘争の歴史</a>をおさらいさせられた。今も抗争の種がくすぶっているらしい。

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