2007年2月28日水曜日

オルセー美術館展

懐かしいパリ(1997年秋の楽しかった旅から10年たってますね!)はオルセー美術館から「19世紀 幻術家たちの楽園」というテーマ展。
<img alt="オルセー美術館展ポスター" title="オルセー美術館展ポスター" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20070228s.jpg" />
印象派の画家たちの生態と切磋琢磨ぶりと共に絵画が変わっていく様を見せようという企画は面白かったが、個人的には生意気ながらウゥーンと納得させられるような絵はなかったような・・・。ただ、ゴッホのアルルの下宿の寝室を描いた絵はゴーギャンとの友情が破たんする前に描かれていて、そのことを痛ましく思い出しながら、妙にしんみりと見てしまいました。東京では評判の展覧会には大勢の人が詰め掛けて、おちおち見ていられない雰囲気になるのがいつもの事ながら残念です。

2007年2月26日月曜日

映画:「善き人のためのソナタ」

設定は、1989年のベルリンの壁崩壊を目前にする1984年の東ベルリン。

腐敗の進む共産党独裁体制のもと、ゲシュタポを連想させるような秘密警察で体制維持を図ろうとしている。リベラル思想を抱き、西側との接触も多い演劇人を監視する役割に任ぜられた主人公が設えた盗聴器を使って四十六時中監視を続けるうちに、次第に演劇人の生き方、考え方に共鳴していく。

ある日監視しているアパートに忍び込み・・・・、そしてある夜聞いた、「ソナタ」で確信に変わる。
レーニンが言ったとか、「ベートーベンの熱情を聞いたら、体制を続ける気持ちが薄れる。聞かすな!」という象徴的なセリフに裏打ちされて、善き人のためのソナタが物語を進めていく。

本年度アカデミー賞外国語賞受賞作。この映画もミニシアター系でしか上映されなかった。今後は判らないが、勿体ない話だ。このような映画で興行的にも成功を収められないと判断する側に問題があるのか、そういう現状なのか、判断に苦しむ。このブログを読んだ人にはぜひお薦めしたい映画の1つだ。

2007年2月21日水曜日

システムメンテナンス

この処、システムメンテナンスに忙しい。
1)契約しているホスティングサービスの会社のサーバが新しくなり、無料の乗り換えサービスを利用すること にした。契約料金が変わらず、利用できる記憶容量が1.5GBにまで拡張できる。その他いろいろなメリットが教授できるが、中でもサーバが接続されている ネットの通信帯域ドが従来の10Mbpsから100Mbpsにアップしてアクセスに対する応答速度が上がることが期待されるので、将来的にも嬉しい。で、 移転すべきドメインがいくつかあるためその準備が上乗せになってきた。

2)年末に購入したVista対応パソコンへのVista導入はXPとのデュアルブートにすることに決め、この準備もしている。今回購入した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/BTO">BTO</a> マシンのHDDは今時当たり前になっているSATA(シリアルバス)対応になっている。しかし、手持ちのパーツではIDE(パラレルバス)のものが大半。 増設HDDは手持ちのもので間に合わせることを考えていたのでこの2種のインタフェースのHDDを併用する形に中身を入れ替えた。マイクロタワー型の筐体 は手が入りにくく、HDDの増設にはてこずった。およそ1時間悪戦苦闘の末、2台のHDDが収まり、動き出した。さてこれからVistaの入手までの間 に、HDDの資源利用方針を決めなければ・・・。マザーボードはRAID対応にしなかったので、悩む範囲は限定的だ。ただ、データ領域は二重化してバック アップを取れる方式にしたいものだ。

3)新規顧客の要望で、ブログベースのビジネスサイトをオープンすることを提案し、承認が得られた。ブログ的な側面を前面から消して、しかし更新作業が誰にでもできる新しいスタイルのホームページを実現させたい。(メンテナビリティの向上)

あれこれ取り組みに忙しいが、このところの暖冬、これには危機感を覚える。毎日の天気予報もさることながら、今夏の渇水予測などを取り上げる番組が まったく無いようでここらあたりにもテレビ局の感覚のマヒ状態が窺える。「あるある大辞典」などのデッチ上げ事件などつまらない話だ。あんな番組に踊らさ れている視聴者が多いことにも絶望してしまう。テレビを見る時間がますます少なくなってきた。喜ぶべきことなのか、それとも世の中知らずの化石人間になる のか・・・ちょっと心配。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...