サーバーの引越しやら仕事の納期を多少気にしながら、しかし、前々からの計画通り、3月9日から3日間、山陰は島根県を旅してきた。
個人的な解釈では、この地域は渡来人とその先進的な文化の前に先住大和民族が封じ込められたような処、というイメージです。3月10日が出雲大社の横に建てられた古代史博物館の開館日でその記念すべき日に合わせて日程を調整できた。
古い神社がやたらと多い。昔々、童話か何かで聞かされた「因幡の白兎」や「ヤマタノオロチ」の世界だ。出掛ける前はタイムトリップでもするような不思議な気分だったが、飛行機で羽田から1時間、 日本語も通じればレンタカーも乗り回せる当たり前の所でした。(島根の方には偏見と取られたとしたらそれは誤解です。遠い日に読み聞かせられた古代神話の世界を思い起こしたためだけのことです)
「石見銀山跡」:
世界遺産に登録申請準備中とかで、3/21以降の観光シーズン目前でインフラ整備にてんやわんや、といったところに飛び込んだ感じで、興をそがれること夥しい。街の古い佇まいを再現しようと電線の地中化工事を進めていたのは当然の準備とは思ったが、自分たちがそれに行き合わせたのが不運。おまけに道草をしていたら、鉱山内の見学も入山時間16時に1分遅れでアウト・・・。温泉津(ゆのつ)温泉は鄙びた大変良い温泉地でした。その昔は、石見銀山からの銀鉱石積出港として栄えたところらしい。
「出雲大社」と「古代出雲歴史博物館」:
ここに壮大な高さ40メートルになろうかとも想像される大社殿がそびえていたらしい。神話の世界が今につながっている大きな柱の遺跡などを目の辺りにすると日本のルーツとつながるような感覚を覚えた。今や縁結びの神の総元締め。全国の神々が10月にここ、出雲大社に集まり、縁結びの談合を行うところ。落語の「まくら」に出てくる例の神様たちの待合室がご愛嬌だっだ。この出雲大社の隣に新装開館したのが「古代出雲歴史博物館」。丁度、開館セレモニーが終わったころ、入館。見たいものNo.1だった荒神山遺跡から発掘された300本強の銅剣、30個もの銅矛、立派な埴輪などの出品物は期待に違わぬ圧倒的な存在感だった。
「足立美術館」:
庭園と美術館が一体となった回遊式の美術館。こういった構成の大規模美術館は始めて体験した。横山大観、上村松園など代表的な日本画大家たち作品の1大コレクション。展示の区切りごとに広がる大庭園の見事な景色も一幅の画に見立てた趣向など疲れさせない構成も面白かった。
「風土記の丘」周辺散策&ドライブ:
古代神話の世界が近在数キロに散在している鄙びたエリア。
「熊野大社」は「スサノオの命」が祭神、「神魂(かもす)神社」は古代神話の「イザナミの命・イザナギの命」を祭神とする古い神社。博物館で見た銅剣、銅矛が発掘された遺跡群もこの近辺。
3月初中旬の山陰にしては珍しい晴天に恵まれた今回の旅は、ガイドブック風に一言でいえば、「日本のスピリチュアルルーツの地を巡礼する旅」でした。
写真をいづれ追加します。(未整理のため後刻)
2007年3月24日土曜日
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