2010年1月25日月曜日

海老沢泰久:「青い空」

サブタイトルは「幕末キリシタン類族伝」。

正直なところ、今から僅か150年前頃までの日本、幕末から明治への激動の時代。勤皇・佐幕の志士が乱立し、鎖国から文明開化の時代に展開して行く、その時代までのことで知らなかったことは本当に多い。宗教に関することはその中でも自分は全く無知だった。キリシタン禁制を守り抜くために考え出された仏教の寺請(檀家)制度、神仏混交、廃仏毀釈のことなどおぼろげな知識しかなかった所を見事にまた、面白く読ませながら解説してくれている。力作だと思う。お薦めしたい「必読の書」の1冊に加えたい。

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