2010年2月2日火曜日
塩野七生:「ローマ人の物語」その1
文庫本で読み始めてから2年半。今、第37巻を読み終えようとしている。その舞台は紀元330年頃、皇帝コンスタンティヌスの治世でローマ時代の末期だ。末期だから輝きを伴っているわけがない。破滅への道を辿っていて一種の哀れを伴っているのは致し方ない。しかし、この大著を物した塩野七生という女性の凄さには尊敬以外の言葉はない。良くぞ書いてくれたという感謝の気持ちが湧いてくる。彼女はひょっとして、ジャンルは違うか現代の紫式部ではないか?源氏物語は54帖、100万文字ともいわれているが、この「ローマ人の物語」はどうなんだろう。時代も紀元前500年から紀元後340年までの800年強を扱っているからスケールでは紫式部の比ではない。この物語を読み終えて、いくつもの感想や感慨を抱いた。それをそのまま忘れ去るのも惜しい。ところどころ読み直し、そのいくつかの感慨を是非、書き留めておきたいと思う。それができるか怪しいが、やってみたい。
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