2010年3月27日土曜日
北村薫:「街の灯」
北村薫、第2弾を読了。チャップリンの名作を弁士付きで見る私的な映画鑑賞などという優雅な事のできる階層が昭和の初期にも結構たくさんいたようで、その階級の中でおきる些細な出来事に実は様々な人生模様から惹起するミステリーが散らばっている。運命とか、それが人生なのか、といって片付けられていく出来事に、実際はちゃんとした理由があり、トリックが仕掛けられていて、原因と結果がちゃんと結びついている。そういったことを例の聡明なお嬢さん(私)は解き明かしていく。新しいタイプの日本のミステリーの系列なのだろうか?江戸川乱歩のようにいかにもおどろおどろした世界でもなく、突飛な設定でもなく、かといって松本清張のような社会派的な事件性の中での謎解きでもない。面白い切り口だと感じた。「虚栄の市」、「銀座八丁」、そして「街の灯」の3編からなる短編集。
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吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...
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