2010年8月23日月曜日

黒井千次:「高く手を振る日」

自分の姿に重ね合わさるような年齢と境遇の主人公。人生の先を見つめながらも清秋を共にした告別式で同窓の女性と出会い、そしてまたそれぞれのレールを歩き始める様子を描いて、しみじみとした情感を伝えてくれた。一寸この人の本を少し続けて読んでみようかな?と思わせてくれた。タイトルが老境に達したものの矜持をも伺わせるようで好感が持てた。

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吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

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