2011年9月3日土曜日
山本一力:「あかね雲」
あまり流行作家のものは読みたくはないと思っているのですが、たまたま手元に気軽に読める文庫本がなくなって、図書館で借りてきました。京都の豆腐屋さんが修業後、独り立ちしたくて思い切って江戸に出てきて苦労しながら成功していくサクセスストーリーでしたので、気軽に読むのには好適でした。江戸時代、こんな移動ができたんですね。町人の力が強くなって社会が流動的になっていったのですね。経済が世の中を変えていった典型的なスタイルの1つでしょうか?この身軽さの一方ではこの前読んだ「憑神」では、幕末になってもなお旗本直参の武士(御徒歩組)が時代に殉じて上野彰義隊に加わって死んでいく・・・そんなこれは道徳観といったものかもしれませんが、武士の固苦しさが残っていた。江戸とはそんな時代だったのかな?と思ったり。この作家のものはこれが初めてです。解説を読んでいたら2002年直木賞受賞作でした。
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吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
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