2012年5月7日月曜日

溢れる情報を社会に生かすには

連休中の4日の朝刊に日々発表されていく大切な情報を生かすにはどうするか、いわゆる埋没知の活用方法について東大の先生が書いていました。確かに自分のような物知りでない人間にとって、インターネット検索でかなり容易に物事の根本、理由、意味を知ることができるのは便利この上ないものです。しかし、その場合でも必要な情報に交じって全く無関係で、むしろ有害とも思える無駄な情報も混ざっていることを体験的に知っています。その論文の中で触れていたのが、「最近の日本から世界をリードするような新技術の発表が少なくなっている。」そこから「埋没知から有益な知を効率的に探り当てるIT技術が大切」と説いていまししたが、この2つを短絡的に結び付けていることに読んでいて引っ掛かりを感じました。

前から気にかかっていた世間に流布している「風潮」のことが頭をよぎったのです。1つはKYという言葉です。いわゆる「空気が読めない」の略ですね。大体、空気を読めば、これを主張してはまずい。自分が浮いてしまう・・・・という発想ではないでしょうか?革新的な企画、提案が出てくる環境を根本のところで否定していますね。いま日本の中の漂っている閉塞感と一体となっている事なかれ主義、内向き志向・・・これらが日本発の革新的な商品、システムが巣立っていくのを阻んでいるのではないでしょうか?

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