2012年10月30日火曜日

葉室 麟:「蜩の記」

この人の本では3冊目です。この人の本はいつも、キリッとした武士道を絵に描いたような人が主人公のようです。「蜩の記」は主人公が付けていた日記のタイトルから取ったようです。これも福岡に近い小さな藩での出来事を題材にしていました。前の「秋月の記」と同じ小さな藩かもしれません。作者もこの地の出身なのでしょう。そういう自分の血肉となっている土地を描くと、表現がしっかりしていると感じます。格調高い葉隠精神を表現する武士道を描くことが目標になっているのでしょうね。心が落ち着きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...