藤本義一:「人生の賞味期限」。
実はこの本を図書館で借りてきたのは10月25日。そして藤本義一さんの訃報を聞いたのが10月30日。そんなにこの人の本も読んでいないし、昔の11PM辺りの記憶、時々テレビで見掛けただけでしたが図書館でふと目にとまった本のタイトルに惹かれて借りてきて読んでいたところだったのです。60歳位からあちこちに書いてきたエッセイを集めて1冊の本にしたものでした。自分は今人生のどのあたりを通過しているのか、そもそも人の一生ということはどんな事なんだろう?という素朴な疑問。人生をどう生きていったら良いのか!肯定的に、楽しんで生きるすべってあるのでしょうか?そんなことを深刻ならず、日常目に触れるものを借りて書いてありました。表題の「こころコロコロ」はその中に出てきた、お孫さん相手と思われますが、語感を楽しんだ擬音のような、しかし、何か心を弾ませるような響きを持った幼児語が妙に心に残りました。心というものの作用こそが人が人らしくある証しとも言えるわけで、幼い孫に「心」について話しているうちにそのお孫さんが「こころコロコロ」と言い出したらしいのです。その話しかけている情景と語感が昔懐かしい人の営みを思い出させてくれました。ご冥福を祈ります。合掌!
2012年11月6日火曜日
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