図書館からようやく下巻の到着通知が来て、受け取ってから3日、読み終えました。上巻を読んだのが4月の初めでしたから、1か月以上経っていましたので、流石に最初はストーリーやら登場人物の相互関係など記憶があいまいになっているところもありましたが読み進むうちに色んなことでつながりが修復でき、スムースに読み進むことができました。物語の最後にタクラマカン砂漠(日本の国土より広い)で自分と向き合い、パキスタンの最北部に位置するらしい<a title="旅行者のサイト" href="http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GPPK33/" target="_blank">フンザ</a>(という所は素晴らしい秘境のようですね)を訪れる2人の男たち(この2人の友情の深さは得難い理想です)と1人の女性、それに薄倖の子供(5.6歳の)の4人連れ。まさに桃源郷でそれぞれが理想の人間力で繋がり合って過ごす極上の時間。日本人というのがこういう人たちの集まりであったらどんなに素晴らしいことだろうと著者は言いたいのです。逆に物語ではその主人公と友人の2人に、一貫して現状の日本と日本人の品性の低俗化を嘆き、どうしてこうなったのか、どうしたら抜け出せるのかと語り合わせるのです。2001年に描かれたお話ですが、内容は今2013年の日本でも何も変わらず、むしろ、より深刻化していると感じさせるものでした。宮本輝らしい真面目に生きている人たちに贈るエールでもありますね、こういう小説がもっともっと読まれたら日本も良い国になるのかもしれませんね。映画を見損なったのが悔やまれます。
2013年5月14日火曜日
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