2013年7月29日月曜日

津久井湖畔

朝夕の気温は眠るのにも眠りやすい温度に下がってくれるのは例年にないことで嬉しい限りですが、日中は30度前後で湿度も半端ではないので家にいるのは苦痛です。先日、水彩画の展覧会を観に行った際に、1枚絵を描いてきましたが展示されていた絵から、他にも色々スケッチポイントがありそうな感じがして、ドライブ方々ロケハンにいってきました。車で30分ほどで城山湖に行きましたがここはさしたるところもなく、ハイキングのベースとして使っている人が何人もいるようでした。津久井湖の水辺の公園、花の公園を回り、津久井大橋のたもとの釣り舟を貸す水際に行きつきました。津久井湖は40年前までは渓谷だったところに治水と神奈川の飲料水を供給する目的で作られた人造湖です。岸辺にいたおばあさんが側にやってきて「何をしに?」と話しかけてきましたので、兎に角「絵を描く場所を探しに来たんですよ、と言いながら水が減って岸辺の土が数メートルも露出している湖面を見て「水かさ減ってますね」と言葉を繋ぎました。そこからおばあさんは「今年は例年より水かさが減るのが早いこと」、「ここの釣り船屋を経営していること」、「悪い若者が夜やってきて荒らして困ること」などを色々話してくれました。結構話し好きで問われることもないのに「若者のマナーの悪さ、乱れ」から始まって「税金が上がって大変」、「アベノミックスは100人に2,3人にしか恩恵はないよ」まで尽きることもありませんでした。息子さんが50過ぎぐらいの様子でしたがこの人も中々素朴で話し好きでおばあさんに「昼寝しないと、夜まで持たないよ」と盛んに体を気遣うのでこちらも、話を打ち切ってもらうのに苦労してしまいました。朝は3時からこの岸辺に来てお客さんの相手をするのだそうです。時折、岸辺を渡ってくる風が何とも言えず涼しく、今度絵の道具を持ってきますよ、良いですか?と尋ねると快く「いいよ良いよ」と応えてくれました。こういう釣り船屋さんが他にあるのかどうか聞きそこないましたが、それから岸辺を車を走らせましたが、けっこう断崖で岸辺に降りていける場所は限定されているようです。まだまだ探訪が足りないようです。また、来てみたいと思いながら夕方のラッシュが始まる前に家路に着きました。残された昔ながらの人たちとのふれあいは貴重な、ちょっとほのぼのとした気持ちにさせてくれるものでした。

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