2014年7月21日月曜日

依田逸夫:「祈りの島」天草紀行

天草、平戸・・・・・以前から一度観たいと漫然と想う異国ほどに遠い、と感じさせる処です。その昔、朝鮮や大陸からの影響を受け、戦国時代にはキリスト教徒というか大航海時代の交易を求め、権益を求める人々との交流の洗礼を受けるという環境を持った土地でしょう。日本では異文化との接触を真っ先に受ける地域だったと思います。ご近所に住まわれている元先生にして、今は童話作家であり、陶芸を趣味にして豊かな人生を送って来られた。青春時代の初めての旅の宿で語り合った人との交流が後年児童文学への道を志すに至る心の遍歴を書き留めていました。近年まで数回に亘って天草方面を訪れて得た感慨が記されていて益々、かの地に足を踏み入れてみたいという気持ちにさせられました。行動力が必要ですね。一人身は自由なれど、放浪する根無し草のようにはなりたくはないし・・・人はどういう時に一人旅というものをするのだろう。旅先では何を感じるのだろう。なにを感じたいのだろう。

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