2014年12月24日水曜日

西村寿行:「君よ憤怒の河を渉れ」

小説のタイトルが良い。内容を何だか知りたくなる、ネーミングの勝利。前から気になるタイトルだったのでこの人の本は読んだことはないが、目についた処で出会いか!と図書館で借りてきた。想像通りいわゆる冒険小説と言いう分類でしょうか?少壮検事がいきなり街頭で強盗殺人呼ばわりされて逮捕される冒頭から忙しい。こういう小説だと見透かしているので主人公はいかなる窮地からでも脱出できる。安心して読んでいられる。勧善懲悪もの、昔の西部劇と同じだ。追いかけていた厚生省(今なら厚労省)の薬事課長補佐が不審死を遂げ、それを他殺と睨んで単独捜査に入ったのが眼に見えぬ敵の罠にはまるきっかけになったという。向精神薬の世界では今も新薬の開発が凄い競争になっているだろう。今なら、アルツハイマー治療薬開発競争といったところでしょうか!

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