2015年3月9日月曜日
常盤新平ー遠いアメリカ展ー
町田市民文学館「ことばらんど」で1月から開催している展覧会にようやく行くことができた。この人の展覧会が何故町田で開かれることになったのか、不思議でならなかったが今回、展覧会を訪ねてようやくその謎の一端に触れることができた。氏は宮城出身で早稲田を苦学して出た後、早川書房に入り、その後、「遠いアメリカ」で直木賞を受賞。この青春時代から世に出るまでの自叙伝が「遠いアメリカ」だった。鬱々とした青春(無頼の)時代を親の仕送りでしのぎながらLIFEやペーパーバックスでアメリカに憧れ、ハンバーガーやコカコーラ、クリネックスといった単語に未知のアメリカの消費文化を思いやり憧憬を重ねてきた。氏が2013年(平成25年)1月22日、肺炎のため東京都町田市の病院で亡くなっていたとは不覚にも知らなかった。81歳没。我がブログを紐解くと2013年2月に「明日の友を数えれば」の読後感を書いていたが、当然全くその死を知らなかったことが判る。町田には晩年の20年を過ごしたということも。翻訳物では「ウォータゲート事件」などでも名高い。数々の随筆もの、やはり特に古き良きアメリカへの憧れを描いたものに独特の郷愁を感じる。この1月に展覧会を開いたという意味を感じてしまった。合掌!
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