2015年4月4日土曜日
小野正嗣:「九年前の祈り」
おの まさつぐ氏が第152回芥川賞受賞作の作家さんです。購入してあった文芸春秋3月号に掲載されているものを読みました。毎年、芥川賞の作品が載る3月号と9月号だけは購入することに決めてあります。ようやく読みました。去年9月の芥川賞といい、割りと読みやすい作品が選ばれている。一時は全く読みたいと思わない作品が受賞作になり、私には理解の範囲を越えていました。去年の受賞作は柴崎友香氏の「春の庭」。この作品は東京の街中の大きな家とそれを少し垣間見ることのできるアパートがあって、そのアパートの住人がsの大きな家に興味を持っていることを主人公が知る。見せられた1冊の写真集にその家の部屋の様子インテリアの数々、庭の一角などが載っている。その家を観察し続ける人たちの日常が淡々と描かれていた。今年の「九年前の祈り」は大分の田舎を舞台にして、そこに東京から金髪の可愛い子供を連れて戻ってきたシングルマザーさなえの情念を丹念に描いている。その丹念さが「春の庭」と似ている。ストーリーがほとんどないのも似ている。こちらは大分の方言が存分に出てきて独特の雰囲気を醸し出している。昔その土地のおばあさんたちとカナダ旅行した時の体験が随所に出てくる。その情景を延々と再現することで大分の佐伯市蒲江という地方の土地の雰囲気を表現しようとしているようです。実際の処この小説の意図や良さはよく判りませんでした。
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