2015年11月1日日曜日
夢枕 獏:「神々の山嶺」
この人の小説は初めて。20年かけて書き下ろしたそうです。エベレスト真の初登頂はもっと以前にいたのではないかという謎。我々の知っているエベレスト初登頂はイギリス隊のヒラリー卿(実際はニュージーランドの人)とシェルパのテンジンの2人、1953年だった。私はその時、14歳中学3年ではなかったか?そしてそのニュースを新聞で読んだことは鮮明に記憶に残っている。その2人の名前も。イギリスは初めてエベレスト登頂の遠征隊を送ったのが1921年で実に32年目、8回目での快挙ということで、それほどに難しいものだった。今では商業的なサポート体制に乗ればかなりの確率で登頂できるらしく、2010年時点でエベレストへの登頂者数は3000人を超えているという。近年では80歳で登頂に成功した三浦雄一郎で大きな話題になった。もっとも帰りは標高6500mの第2キャンプ地点からヘリコプターで下山したという話も伝えられるほど、商業ベースが問題になってきている。話は横道に逸れたが、この本は実は1924年の第3次遠征隊のマロリーとアーヴィンが最終アタック後下山途中にあるのを下から目撃され、その後遭難死した事実を基に「実は登頂に成功した後の下山で遭難したのではなかったのか?であれば初登頂は1924年だった」、その証拠は持参したカメラに入っていたであろうフィルムさえ見つかれば分かるはず・・・というIFから構想・執筆されたものでした。日本の山岳会の状況やネパールのシェルパやポーターたちの生態も鮮明に描かれ、文句なく面白かった。
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吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
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