2016年3月11日金曜日

3.11

この日のことを忘れる筈はない。人の生死を分けるものは何なのだろう。訳などある筈もない。政府主催の追悼式典をテレビで見た。首相の式辞と天皇のお言葉なるものを聴き比べるとなんと首相の式辞のお座なりなことか!天皇の言葉にはよほど情が籠っていた。人はみな、いろんな思いを抱いて生きている。この思いを共有していながら、投票所に行った時には原子力発電をやめようとしない政党に投票している。我々は本当のところ、何を芯にして行動しているのでしょうか?民主主義というのはどうしたら機能するのだろうか?アメリカでは今、次期大統領を選ぶ予備選を政党単位でやっている。アメリカの民主・共和の党員は全国民の何割なのだろう。調べてみるとかなり入党するのは簡単らしいが、2004年の時点で、7200万人が民主党、5500万人が共和党と登録しており、4200万人が無所属もしくはなんらかの第3党(小政党)と登録しているらしい。アメリカの人口は3億1千万人ぐらいらしいので総有権者数は2億人はいるのだろう。投票権は自主的に予め登録しておかないと得られないらしい。いづれにしても約2億人の人は1億数千万人の人達が選んだ2人からどちらか1人を選ぶという形で大統領を選ぶことになるらしい。ということは最初の予備選の時に発言しておかないと自分の意志を反映することはできないような仕掛けだ。だからかも知れないがその組織率は高いと言わざるをえない。翻って日本の政党の党員数はどうなんだろう。自民党党員数は78万人、公明党40万人、共産党30.5万人、民主党23万人ということらしい。有権者数は5700万人ぐらい。組織率の低さが際立つ。自分もどの政党党員でもないし、入ろうという気にもなかなかならない。それでは良い政党が育つわけはないという気もしてくる。ほんとうの意味で民主主義が根付くということには色んな要素が絡んでいるのだろうが、我が思いを体現してくれる政党を育てるにはやはりどこかの政党に入って、お金も出すが口も出すという土壌が必要なのだろう。日本にそのような土壌はあるのだろうか?この国が真の意味で民主国家になっていく道筋というのはあるのだろうか?

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