2016年8月4日木曜日

池井戸潤:「ロスジェネの逆襲」

とうとうあの「倍返し!」で有名になった半沢直樹が我が家にやってきた。テレビの脚本とはずいぶん違うが、テレビの方は何本かの半沢直樹シリーズをコンデンスして1本に纏めたものらしい。今回読んだ本は「オレたちバブル入行組」や「オレたち花のバブル組」と3部作を成すらしい。何らかの事件があって銀行から子会社の証券会社に出向した半沢直樹部長が、古巣の銀行の証券部門とM&Aで格闘する。これまでの小説同様、事件が事件を呼びサラリーマン小説のジャンルだろうが、ある種西部劇のような、正義は最後に勝つみたいな小説でした。昔読んだシドニーシャルダンという人の本を思い出しました。あるいは西村寿行「君よ憤怒の河を渉れ」みたいでもありました。初の夜の小説にはもってこいでした。

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