2018年9月2日日曜日

阿川大樹:「終電の神様」

終電・・・・現役時代に時たま終電を意識させられたことがあった。特に自宅が多摩地区にあっての本社勤務時代は都心で飲み過ごしたり、時には残業が終わらなくて。そんな終電に乗り合わせた時に事故に遭遇したら、と考えるとゾッとする。東京の1本の電車には10両編成としても2~3,000人の人が乗り合わせている。終電間際の電車は朝の通勤ラッシュのように混むのが通常だ。その同じ電車に乗り合わせたに人たちの抱えている色んな人生の局面を切り取った7つの掌編からなっている。納期の迫ったプロジェクトに苦しむITエンジニア、はたまた痴漢が背後に忍び寄る、親の死に目に間に合わせたいのに動かなくなった電車の中で親の生き様を思い出す、一寸感動的な話もあって面白かった。地方生活しか経験していないと一寸実感が伴わないかもしれないが・・・。

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