2019年9月26日木曜日

テレビドラマ:やすらぎの刻「道」

脚本:倉本聰の昼ドラだ。2018年にも半年ほど「やすらぎの郷」というタイトルで続き、今年はその続編という形でウィークデーに放映されている。このやすらぎの郷というのは元、テレビ業界の発展に寄与した人たちで何らかの理由で普通の社会で生きていくよりもこのユートピアのようなところでゆっくりと余生を過ごす、というコンセプトで作られた養老の郷だ。そこでの生き様が現役時代を写し取るようなものでいろんなエピソードが語り続けられた。これが結構面白かった。芸能界には元々あまり関心もないので知らないことも多かったが、かつての名優が次々と出てくるのが楽しかった。主人公は倉本聰本人をモデルにしたのかもしれない石坂浩二演じる菊村栄が好演している。「やすらぎの刻」は2番煎じのような感じだったので前評判も現時点での評価も恐らくあまり高くはないのではないだろうか?その傾向は強く感じる。ただ、今年のドラマではその菊村栄が劇中で公開することを全く意識することなく楽しみに書き始めた戦前から戦後にかけた昭和を回顧するシナリオを描きだすのだがこのシナリオをそのままドラマにしているのだ。同時並行的に2つのドラマが進んでいく画期的な試みといってよいのではないだろうか?この昭和史のドラマ自体が面白いのだが、この同時並行型の2つの物語がどう交わっていくのかにも興味が集まる。そうしないとこのドラマは成功を収めるということにはならないのではないだろうか?

2 件のコメント:

  1. コメントが入らないというので友人が「テスト」と入れてくれた。入ったようだ。どういうトラブルが起きているのだろうか?

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