2019年9月21日土曜日

ラグビーワールドカップ開幕(9月20日)

第20回ラグビーワールドカップが開幕し、日本は開幕戦を鮮やかな松島選手の3トライを含む4トライで勝ち点5を挙げた。予選リーグは5チームから上位2チームが決勝リーグに進出できる。世界No.1のニュージーランド、アイルランド、サモア、ロシアという強豪国の中、唯一ランキングで日本が上回るのがロシアだったから、昨日の一戦で勝たないと興味が繋がらない可能性もあり、重要な戦いだった。出だしでは日本チームに緊張からくるミスが相次いでロシアに先行されたが、その後追いつき前半終了間際で逆転に成功してからは落ち着いて本来以上の力を発揮したように見えた。今後の戦いへの興味が高まった。このラグビーという競技だが発祥の地はイギリスだがワールドカップの歴史は1987年が第1回と歴史は浅い。同じ競技発祥の地はイギリスなのにサッカーはワールドカップを1930年から始めて既に21回開催されている。どうしてこんなに大きな違いが出たのだろうか?それは宿題にして置くとしてこれも以前書いたかもしれないがイギリス発の2つのひねくれたスポーツ、方や手を使ってはならないサッカー、もう一つは楕円形のボールを使い、しかも味方にパスするときには前方にパスしてはならないというラグビー、これらを生んだイギリスという国が面白いではないか!
もう一つ、ラグビーはオリンピックには参加しないと決めているらしい。尤も7人制ラグビーがオリンピック種目に採用されたらしいが。こうした徹底した反逆精神が息づいているということが多様性があって面白いと思う。さらにラグビーの面白いことは国(民)対国(民)の国籍主体の競技ではなく、その国に住んでいる人々同志の戦いという形をとっている所属協会主体の競技だということだ。だから代表選手の国籍が問われることはない、その国に居住していれば良いのだ。勿論一定の条件がある。
  • 出生地が当該国である
  • 両親および祖父母のうち一人が当該国出身
  • 当該国で3年以上、継続して居住している
だから今回の日本代表でも外国籍の人は10人だそうです。今回の出場国でも外国籍の人の人数はサモアでは15人、アメリカで12人、イタリア11人、トンガ9人、イングランド8人、オーストラリア、スコットランドが7人と混合度は高い。こういうルールになったのも元々はイングランドとスコットランドの対抗戦を行おうとすると、国同士の融合度が高くて国籍で選別することが不自然だったからだという。United Kingdom(大英王国連合)中心で発展してきたラグビーの歴史を背負っているルールではあるが、昨今のダイバーシティ(多様性)重視の流れにはマッチしているともいえる。こういう流れが強ければ、アラブ・イスラエルの紛争や人種差別感を薄める効果も高く、紛争の種を大きく減らすことにつながるのではないだろうか?「ラグビーが世界を救う」ことになってくれれば良いなぁ・・・。

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