先日読んだ石原慎太郎と瀬戸内寂聴の往復書簡に出てきた本だ。この本を読んだことがなかったので図書館で借りて読んだ。冒頭の2行ぐらいがそこで披露されていたので。
「キリマンジャロの山頂(5,895m)近くの氷河に一頭の豹の凍死体が発見された。一体何の匂いを追ってこんな高いところまで登ってきたのだろう」・・・大体こんな文章だったと思う。ヘミングウエイ本人らしき人物がキリマンジャロのふもとで狩猟を楽しんでいてちょっとしたけがから破傷風になり、自分はもうダメだ、ここで死ぬんだと思い込み、これまで小説にしたかった題材を色々、断片的に思い出し、独白するスタイルだった。小説にしたかった部分がカタカナで表記されていてとても読みずらかった。