前作が大学入学から1年を描いた、その続編は5年掛かって大学は卒業したものの、世の中は就職氷河期に突入していて、どこにも就職口がない。エントリーしても落ち続ける世之介の姿だった。ここでも1年を描きながら筆は先々のことにも自由に飛んでいく。飄々と生きる善意の塊のようであり、時に流され続けていく世之介を描いている。色んな人との出会いの中で、愛すべき世之介は人を癒し、いつの間にか消えていく。そして人は人生の節目節目でかってであった横道世之介のことをふっと思い出すのだ。
2022年3月8日火曜日
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吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...
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吉田健一は1912年生まれで、承知の通り吉田茂と雪子の長男として生まれたが生後母雪子は単身赴任の茂の元、ヨーロッパに出掛けた。6歳まで母方の祖父である牧野伸顕に預けられた。学習院初等科に入学直後から父に従って青島、ロンドン、パリ、天津と転々し、1926年14歳で日本に戻り、暁星中...
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平成の回顧がこの時期の流行なので、便乗して気になることをボツボツと書いてみたいと思った。 地球は一つ、掛けがえのない地球。人類が消費している数多の資源の中で、最初に資源の枯渇化が危惧されたのが「石油」だった。1970年代には石油資源はあと30数年で枯渇するという説が流布したのは記...
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日頃手抜きの荒れ庭ですが、この暮れは天気が良く、寒気もそれ程厳しくないので少しだけ掃除をしてあげました。と言っても2時間ほど秋の草花の枯れ枝をカットしたり、2坪ほどの伸び放題になっていた芝生を電動バリカンで刈ってやるぐらいです。今年の特筆すべきはキンカンの出来の良さである。庭に植...
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