2007年7月3日火曜日

クロード・モネ展

噂の新名所、「東京ミッドタウン」のトライアングルの1頂点。そこに新国立美術館があった。
<img src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/200706282.jpg" />
それは余計なこと。購入済みの入場チケットを無駄にしないように、6/28.29とナイター展示で夜8時まで開館しているということで、駆けつけた。到着が4時。待ち行列は5分程度で入場できた。時間が経つにつれどんどん空いてきた。個人的には快適な鑑賞が楽しめたが、折角のナイターなのにPR不足なのか5時閉館なら客足が減るのは美術館側には残念なことだったことでしょう。欧米では美術館のナイター鑑賞というのは、今や当たり前のサービスになっている。日本のサービス業もまだまだということかもしれない。一般の人々に期待されていない・・・ということでしょう。PR不足ですね。

<img src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20070628.jpg" />で、肝心の展覧会。クロード・モネの生涯にわたる絵画100点近くを体系的に見ることができてよい企画だった。30歳から40歳、50歳と年を重ねるごとに画風が変わり、モネらしさというのがどの時代をいうのか、自分の中の座標軸が揺らいでしまった。印象深いのは印象は特有のことだが浮世絵の影響の強さだ。パリ万博の時の衝撃の大きさがどれほどのものだったのか、想像できる。40,50歳代のどんどん新技法に挑戦している時の絵に魅せられた。

逆に日本では有名な睡蓮の連作のところでは、パリに遊びに行った1992年に、オランジェリー美術館が修復中で閉館していて、睡蓮の連作を見損なっていまして、それが今回観られるかとの期待があったのですが、それらは在りませんでした。代わりにその他の美術館が所蔵している睡蓮を集めて展示してありました。しかし、白内障を患った後の睡蓮には、流石の天才も年齢と病気には勝てない、ウムム・・・と思ってしまいました。それでも1点だけ睡蓮の絵で素晴らしいものがあったのは収穫でした。()1840-1926,86歳)

このことは実は、NHKテレビの「迷宮美術館」で見て知っていたのですが、やはり残念でした。

東京ミッドタウンも中々の景観でした。今度落ち着いて探訪したいところでしょうね。

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