<strong>〔高円寺〕</strong>スタートは高円寺。JR高円寺駅の南口に降り立ったが予想通りの暑さ。見回すと左手に樹影がありそこを目指して歩き始めた。そこは氷川神社、案内書きによれば「天文の頃(1532~4)村内曹洞宗高円寺の創建と同時と」との伝え。この先に高円寺が出てくる。環7の西側のこの一帯はお寺の団地らしく爽洞宗・日蓮宗など宗派別に集まっている感じだ。 特に、曹洞宗 西照寺、曹洞宗 松應寺、永昌山 宗泰院、曹洞宗 長龍寺と4つの堂々とした寺が並ぶ通りは寺町の雰囲気をかもし出し、こんな1画があるとは想像もしていなかった。ここから目的地である妙法寺への最短コースを辿る中にも鳳林寺、淨雲寺、真盛寺、修行寺、本佛寺と続くのには驚かされた。
<strong> 〔妙法寺〕</strong><a target="_blank" href="http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/02/post_22.html">落語「堀之内」</a>に出てくるお祖師様が高円寺に実在するお寺であることは知っていたが、具体的にどこのことかは今回の散歩コースを辿ることになるまでは調べたことが無かった。高円寺駅から歩き始めて約40分(途中の寺に寄り道しなければもっと早い)鬱蒼とした林の中に妙法寺はあった。高円寺から歩くと裏側に着く。ぐるっと半時計方向に回り込むと堂々とした山門の前に出る。<img alt="妙法寺境内と本堂" title="妙法寺境内と本堂" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20070819myohoji.jpg" /><img align="right" title="鉄門" alt="鉄門" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20070819tetumon.jpg" />
中は昼下がりで閑散としていて、しかし、お盆を過ぎて間もない余韻の中で法事も執り行われていた。今年の猛暑もこの木陰に守られて何か涼しげに感じられた。本堂に向かって右側に何かお寺には不釣合いな鉄門。これが明治にイギリスから招請し、日本の鹿鳴館時代の建築家達を育てたコンドル博士の設計したものという、都重要文化財。寺を出て山門前から東に昔の参道がうねうねと続く。これを辿れば青梅街道の鍋谷横丁につながるという、一寸魅力的な散歩道だが今日のテーマから外れるので割愛。山門前の清水屋の「揚げ饅頭」を食べて愈々、三軒茶屋へ。
<img align="left" title="清水屋" alt="清水屋" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20070819shimizuya.jpg" />
<strong>[三軒茶屋]</strong> バス・小田急・世田谷線を乗り継いで三軒茶屋に到着。世田谷線は下町の都電荒川線に対する山の手のローカル線だ。東急のスマートな車体の2両編成がうねうねと世田谷の町並みを縫うように走り、乗って楽しい電車だ。13時20分、三軒茶屋に到着。
三軒茶屋の地名は江戸のころ、この地に田中、角、信楽という三軒の茶店があったところから付いたという由来をネット読んだ。
サンバカーニバルの行列にジャストインタイム。歩行者天国の商店街の両側の歩道は既に見物客で一杯といいたいところだが歩道の縁石に腰を下ろした1列の見物客。暑いので日差しを強いところは人並みが途切れのんびりと行列を待つ雰囲気がローカルぽくって良かった。ブラジル組を先頭に7組のサンバダンスチームが更新するのに付き合った。デジカメのシャッターをバシャバシャ押して夏の風物を楽しんだ。浅草のサンバカーニバルはさぞや凄い賑わいだろうな、と想像しながらしかし真近かに見る汗に輝く踊り子の楽しそうな表情は良かった。<img align="left" title="サンバ" alt="サンバ" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20070819sanba.jpg" />