2010年1月9日土曜日

日本の活路(2010・危機の先へ)・・日経新聞(1/5)から

藤田昌久(経済産業研究所所長、甲南大教授)

アジアの「知のハブ」へ
・世界経済危機の底流に「輸送費」の低下
・成長アジア、市場や創造拠点の役割重要に
・高齢者が生き生き活躍できる社会構想を

「輸送費」の低減がいきなり出てきて一寸わかりずらい。筆者は「空間経済学」(はじめて聞く分類)の専門家だそう

だが、要は、「多様な人間活動が近接立地して互いに補い合うことで生まれる集積力(生産性と創造性の向上)に注目し、都市、地域および国際間の空間経済システムのダイナミックな変遷を分析する経済学の新しい分野だそうだ。その分野から今回の経済危機を眺めると危機の背景をなすのは、モノ・ヒト・カネ・情報の国際移動に伴う広い意味での「輸送費」が過去半世紀で大幅に低減した事が上げられるという。アジアが「世界の工場」に、資源大国の利益とがすべてアメリカの「世界の金融市場」に流れ込み、過剰消費を支えた。この構図が破綻した、と捕らえている。「知のハブ化」のためのキーワードは科学立国という。国際的に開かれた科学立国を構築していくことは意外と大変な事だとは思うが・・・、1つの見識だと感じた。

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