2011年1月19日水曜日
梅原猛:「古代幻視」
長い時間を読み継いでようやく読み終えた。といっても途中、余り興味の湧かなかった章は読み飛ばしました。この本は梅原さんのエッセイですが、この中では柿本人麻呂のことや清少納言と紫式部の対比が面白かった。その昔、新橋演舞場で猿之助のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を観にいってその面白さと荒事に驚嘆したことがあって、その時以来、読んでみたい本のリストに柿本人麻呂のことを扱った「水底の歌」や「隠された十字架-法隆寺論」を加えたのですが、なかなか手に取るまでには至りません。やはり一寸敷居が高そうな気がするのです。誰でもそうでしょうが途中で挫折するのはあまり好きではないですからね。この本ではとりわけ、世界にその名を知られる紫式部より日常の日記風に書き綴られる徒然草に隠された秘密を探りながら清少納言の深謀遠慮を解き明かす謎解きは面白いものでした。この人のイメージから入る古代学は膨大な見聞の集積の中から浮かび上がってくるもののようです。その碩学ぶりは中味の当否はともかく凄いものなのだなぁ、と感じ入りました。
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