2011年3月28日月曜日

福島原発事故(5)

今日のテレビ報道で保安員の現地事務所長が報告していました。これはいけません。昔の日本軍の兵隊さんの生活環境と同じではないですか!何の反省もできていませんね。日本人の生命を守ろうと頑張っている最前線の作業員に対する処遇ではないでしょう。ビスケット、缶詰など、1日2食の非常食。そして毛布1枚で廊下でごろ寝。これでは戦えません。アメリカではこんなことはさせません。古くはローマ帝国の昔から、戦う兵士に対する兵站の大切さは基本中の基本です。東電や政府は現場の作業員を使い捨ててきた旧日本軍参謀部と何も変わらないではないですか!この生活環境を改善することこそ、後方部隊としては最大限の努力でなさなくてはならないのではないでしょうか?そして作業する人の交代要員は用意しているのでしょうか?交代要員のためにも準備しなくてはならない最低限の環境ではないのでしょうか!

他方、これまであいまいにしてきた事故の凄まじさが数字になって顕わになってきています。第2号炉でサプレッションルームの破損をほのめかす報道を聞いたのは何日前だったでしょうか?その後原因のわからない煙が立ち上り不気味さの中で平穏が続いてきました。誰もが待ち望んでいた外部電源が引き込まれ、これから冷却系を再建させようという企てはあの圧力容器の一部破損という最も恐れていた現実の前に立ちすくんでいるという情景です。恐ろしい大規模な汚染が広がろうとする極限の所に追い詰められてきたようです。何とかなるか、してくれるのではないかという幻想が脆くも打ち破られようとしているのを感じます。素人の直感ですが。作業員の方たちの奮闘に期待したいのですが、あの生活環境の劣悪さを聞くと、期待することは無理なことのようです。そう思いませんか?

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