2011年3月2日水曜日

藤沢周平:「漆の実のみのる国」上・下

この小説を読み終わってから、これが藤沢周平の絶筆と知って大変驚きました。それまでの藤沢流のこなれた語り口は影を潜め、淡々とそして文献を挙げながら忠実に辿った上杉鷹山の生涯を描いた歴史小説です。文章が硬いと感じ、これは大成する前の小説家と勘違いしたほどでした。1997年出版。

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