2011年10月9日日曜日

藤沢周平:生憎の檻

獄医立花登は羽後の小藩の武士の次男で、医学を学んで故郷から叔父を頼って江戸に出てきた。しかし、うまく仕事にありつけるわけでもなく、叔父の往診を手伝ったりしながら、空手も習いそれなりに毎日を楽しんでいる。叔父の怠け癖のお陰といいうべきか小伝馬町の獄医を受け持って面目を保っている。そして、小伝馬町に入寮してくる罪人にまつわる事件を次々と解決していく連続ものの時代小説。電車の中で読むのに最適でした。結末が判っている小説の効用というものを強く感じます。こういうお話というのは必要なものですね。

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