2012年11月28日水曜日
山本一力:「ジョンマン」(大洋編)
続編は「大洋編」。鳥島から救出されたジョン万次郎ほか4名の日本人漁師が捕鯨船の中で異人とどう折り合いをつけていったのか、様々なエピソードを通して描かれる。ジョン万次郎は14歳という若さと持ち前の好奇心、特に絵心があって、その絵を通して通訳と心が通いだすのでした。その頃の捕鯨船ではどこの国の人と遭遇するか判らないので、絵心のある船員を通訳として使っていたようです。絵を通して会話をしていくわけです。ジョン万次郎の場合は、それ以外に目の良さが殊の外、役に立ったようです。何しろ、果てしない大洋の中で泳ぐ一頭のクジラを見つけるウォッチャーの役割は大変なもので、これの良し悪しほど捕鯨船としての成果を左右するものはないからです。ハワイに寄港して他の4人の漁師たちはそこに居残ることになり、万次郎だけがそのまま捕鯨船で結局、アメリカに行くことになります。船長に気に入られて船長付きの給仕として特訓を受けることになります。大洋編はこの捕鯨船でアメリカに帰り着くまでを描いています。ということはこの先また続編が出るということになりますね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...
-
2017年の夏、水をやり過ぎたのかみるみる萎れていった鉢。どうなることかと元気そうな株以外は全部、泣く泣く外して生き永らえた。相模原に引っ越して気長に付き合ってきた甲斐があって去年夏ごろから生気が帰ってきていた。水溶液の肥料などをやりながら時に日光浴させてきたら3年振りに開花した...
-
この日もぽかぽか陽気の暖かな日だった。 多摩モノレールで立川の1つ手前、「柴崎体育館前」で下車して高架から下に降りると、もうそこが根川親水公園だった。湧水が作り出す小川を整備して遊歩道に仕立ててくれている。絶好のスケッチポイントだった。驚いたことに大通りのすぐ脇の高木にアオサギ...
-
NHKカルチャーセンター主催の水彩画講座(2時間*3回)の第一回を受講しました。これまで無料のZOOMアプリを使って家族やNPOのリモート会議を何回か体験してきました。また、NPOで開催しているシルバーの人たちに向けてZOOM会議の受講の仕方、主催の仕方などの講義をしてきました...
0 件のコメント:
コメントを投稿