小津安二郎監督の往年の名作のリメイク版。笠智衆が演じた父親を橋爪功が、母親は吉行和子(東山千栄子)。長男は西村雅之(山村総)、長女は夏川結衣(沢村貞子)、次男は妻夫木聡(戦死してしまっていない)、恋人は蒼井優(原節子)。物語は小津のものと同じで、橋爪演じる父親の話しぶりも笠智衆そっくりで、そこまで真似するとなぁ・・といいう感じもありましたが、次男の妻夫木が出てきて現代の東京物語に変身しました。原作では戦争で亡くなり登場しないのですが、本作では3.11後の石巻でボランティア活動をしに行ってそこで恋人蒼井優と出会い、結婚を約束していた。今は舞台美術を手掛けるフリーター的だがその道を自分の進む道と考えて真面目に働く、心優しい息子という役柄になっていて、生き生きしている。この若い2人(現代的な若者像)に長男長女の家庭(少し古い日本的な伝統的な家庭像)を見ながら、自分たちの人生の成果を確かめあう淡々とした時間の流れに身を委ねることができました。後半はじんわりと涙が湧き出てくる佳作でした。
2013年3月22日金曜日
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