2013年9月12日木曜日

Cloudサービスも曲がり角?

IT分野では、パソコンが売れなくなり、イーサネット利用は当たり前になり、それも有線から高速の無線通信に変わりました。以前は設定が大変だったのですが今では買ってきたルータがほとんど自動でシステムとして機能する時代になりました。そして記憶装置としての磁気ディスクのバックアップとして、あるいはもっと積極的に情報をCloudに置くことによって、ロケーションフリーで取り扱うことができるようになり、今ここに多くの注目が集まり、いろんなサービスが競ってユーザに提供してくれています。無料で提供してくれるCloud(クラウド)というネット上の大規模記憶領域を無料で開放してくれるサービスが大流行しています。つまり、パソコンに保存させてある情報がパソコンの故障などで消滅してしまう危険性があることはもう、パソコンを使う人ならだれでも知っている時代になっています。しかし、大容量の記憶装置のバックアップの取り方や、多重化してハードディスクが1個壊れても、データが保存されるような仕組みを個々人が準備するのはかなりハードルの高いことです。それをネット上で大規模なサーバーを運用している会社がセキュリティに高度な技術を使い、バックアップもしっかり取った大規模システムをユーザーに少しずつ(と言っても標準的には5GBは提供してくれているようです)切り分けて自由に使わせてくれるサービスが登場したのです。皆さん飛びつくわけです。私も大変な興味を持って、各社のサービス内容を調べたり比較したり、5か所ほどに登録しました。それぞれ特徴があり、1長1短なのです。用途によって使い分けをするのが賢い使い方だと大分判ってきました。ところがここにきて異変が起き始めました。

今年に入って、ヒューレットパッカードが提供していた写真や画像の保存クラウド、Snapfishが6月に、そしてKingsoftが提供していたKドライブ(ここは何と50GBまで無料でした)がこの10月でサービスを終了すると突如宣言しました。

サービスの停止が始まったのです。雨後の竹の子のように競争してサービスを開始したものの、期待したような成果が得られなかったからでしょうか?基本的には広告料に依存して個人向けの無料サービスをしていくというビジネスモデルですから、そこのところが目算通りに行かなければ撤退しかないのかもしれません。そんなこともあろうかとの予測は元々ありましたからできるだけ大手を狙って登録していたのですが、やはりビジネスライクにやられては致し方ありません。個人ユーザから見ると誠に無責任としか言いようがありません。元々、大量のデータ保存だからこそクラウドのサービスに期待して登録したものですから、閉鎖を宣告されたら、そこに保存しておいたデータをどこかに引っ越さないといけないからです。大量のデータですから大変です。

今後まだまだ閉鎖宣言が続くのかもしれません。注目です。

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