2014年10月7日火曜日
今年のノーベル物理学賞の意味
今日のビッグニュースは何と言ってもノーベル賞でしたね。いつかは受賞するという噂の青色発光ダイオードです。その中でも注目しているのは今はカリフォルニア大にいる中村教授です。徳島大を出て日亜化学に在職中に青色LEDを工業的レベルで開発に成功し、多大な貢献をした人です。多分にユニークな人のようですが出る釘は打たれる、的な結末としてアメリカに出て行った人です。これまでの受賞者が自分より相当上の世代の人たちであったことを考えると、今回の受賞には殆んど自分と同世代の人たちがやってきた業績に対するものであり、ものすごく親近感のある業績に対する受賞でした。このところ毎年のようにノーベル賞の受賞者を輩出している現状をオリンピックで金メダルを受賞した人何人といった報道と同列に置いているようなマスコミの動きに違和感を感じます。オリンピックの金メダルは今を生きる若者に与えられる、ノーベル賞はその成果が十分現在・将来の人類に多大な貢献をなすと評価の定まった事柄(過去)を対象にしている点に大きな違いがあります。今回の青色LEDに限って言えば、戦後日本の復興から高度成長期に製造業も研究者もがむしゃらにやっていた(プロジェクトX的な)そんな時代の産物に与えられた象徴的なものでこれが今後続く保証は全くありません。今回の受賞は戦後日本の躍進の証とするものの最後のネタのような気がしました。失われた20年という言葉もありますが1980年頃から続いてきた停滞する日本に将来のノーベル賞に値するような研究や開発が如何ほど行われていたのか、将来に対する種まきをどの程度しているのか、と考えると、20年30年後のノーベル賞受賞者の数が激減してはいないかと気がかりになります。
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