2016年12月4日日曜日

和田竜:「村上海賊の娘」(下)

今年の2月に上巻を読んで9ヶ月、待望の下巻が到着。下巻は大活劇となっていた。時代は織田信長が一向宗と戦っていた時代。主な史実を信長公記に拠っているらしいが、その他夥しい古文書を読み下し、毛利方に帰属する村上水軍と信長の勢いを頼るに足ると踏んだ泉州海賊軍との海戦の模様が下巻の中枢だった。滅茶滅茶強い村上水軍の娘が泉州の水軍の大将、真鍋家の七五三兵衛(しめのひょうえ)を討ち取る顛末、この時代の戦いの様子などこれまでの戦国物と一線を画するものがあった。

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