2019年1月26日土曜日

大坂なおみ、快挙!

今夕の全豪女子シングルスは痺れた。テレビの前に釘付けになり、一人で拍手したり、ため息をついたり。でも錦織圭の試合に比べるとなんと余裕のある事か!同じため息でも大坂の場合は「あれまた凡ミスやったの?それで次はサービスエースかよ」と独り言すると本当にそうなる。ショットに決定力があるので安心してみていられる。出だしから相手のクビドバも強烈なサウスボーからのワイドのスライスサーブで大坂に一歩も引けを取らない。男子で言えばビッグサーバー同士の対決だった。それにしてもクビドバの鍛えられたアスリート体型は182cmの長身で均整がとれていて威圧感があった。両者を並べて比較すると大坂にもまだまだ伸びしろがあることを感じさせられる。これで全米に続けてグランドスラム2大会連続優勝という快挙だ。大坂時代到来という感さえある。いやぁー凄い。

2019年1月24日木曜日

プロスポーツが面白い

このところテレビ観戦がぐっと増えた。毎日観戦の楽しみな番組が続く。つい先ごろまで卓球選手権、大相撲、サッカーのアジアカップ、そして極め付きはテニスのオーストラリアグランドスラム選手権だ。
大相撲では白鵬が幸運にも恵まれて独走かと思われたのだが休場明けの御嶽海がまさかの勝利、そして今日は玉鷲が勝って優勝争いが混とんとなった。テニスが面白い。錦織圭は5時間越えの試合を含めて5試合、熱戦を勝ち抜いてきたが流石に体力的には厳しすぎてベスト8止まりとなってしまったが、今日は大坂なおみがやってくれた。恵まれた素質が精神的な成長もあって見事に開花し、ファイナリストとして明後日の決勝戦に駒を進めた。明後日が楽しみだ。サッカーのアジアカップは今、ベトナムと戦っている。前半を終えて0-0、どういうドラマが待ち受けているのか?

2019年1月16日水曜日

新年だから気になること(石油)

平成の回顧がこの時期の流行なので、便乗して気になることをボツボツと書いてみたいと思った。
地球は一つ、掛けがえのない地球。人類が消費している数多の資源の中で、最初に資源の枯渇化が危惧されたのが「石油」だった。1970年代には石油資源はあと30数年で枯渇するという説が流布したのは記憶に新しい。2度にわたるオイルショックも記憶に新しい。そうした中で救世主ではないか、夢のエネルギーとして脚光を浴びた原子力利用発電。日本にとってはこれこそ地政学的に資源輸入国からの脱却を図れるチャンスと捉えられ、自分たちも学校で習った覚えがある。しかしそれもあえなく幻想と分かった。原子力発電所の安全設計に潜んでいた想定外の脆さを東日本大震災で知ったから。天変地異やテロなどの脅威にさらされ、原子力発電には将来がないと知らされた。
本題に戻る。石油資源の枯渇は2018年時点でも未だに4,50年後といわれている。陽炎の逃げ水のように枯渇のリミットが先へ先へと延びていく。その理由は、一に掘削技術の技術革新と新油田の発見、二にEV(HEV)によるガソリン消費量の削減効果、三にガスや石炭の新規技術利用による新たなエネルギー源による代替え効果だという。話題になっているアメリカのシェールオイルも一に分類される大型の新油田ともいえる。アメリカはシェールオイルの事業化によって数年後には産油国としての新たな覇権者の顔を持ち始めるだろうともいわれている。
日本が頼っているエネルギー源に占める化石燃料の割合は1978年で94%、2010年81%、そして2016年89%。2011年の東日本大震災後の原子力発電がほとんど停止している状況が明確に出ている。石油に限って調べると全エネルギー消費に占める割合は1978年では75.5%を、2016年では39.7%と大幅に減ってはいる。代わりに大きく伸びたのはLNG(液化天然ガス)だから化石燃料であることには変わらない。
興味深いデータとして、最終エネルギーの消費の推移を見ると、1999年から2007年あたりがピークでその後エネルギー消費総量は下がり始め、2015年では25年前(1990年)と同じレベルにまで低下している。その中で、想像通り産業部門がもっとも省エネ効果を出していてその他の業務分野と家庭分野が増え、運輸部門が横ばいという。昨今、街では宅配便の車を多く見掛けるようになっていて、運輸分野といってもその消費構造は25年前とは様変わりになっていることと思う。日本の将来を考えるときエネルギー源をどこに求めるのか?原子力の復活を抑止するためには自然エネルギーの活用をさらに増やすこと、一般家庭の消エネ意識のさらなる徹底、運輸分野(この細かな分類が分からないが)の省エネ努力が必要だという気がする。運輸分野というのが航空機、鉄道・バス、陸運、マイカー?辺りであれば、まだまだ節約の余地はありそうだ。宅配便の受け取り主不在による運行ロスだけでも相当なものになりそうだ。自分が主に利用しているクロネコ便では会員登録して事前に配送時間をネットで指定できるサービスがあり、不在連絡票をもらう回数が大幅に減っている。他の宅配便にも早くそうしたサービスを始めるべきだろう。追う言うサービスがない業者は使わない、という消費者意識も必要に思う。

2019年1月14日月曜日

塩田武士:「騙し絵の牙」

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  <pubDate>Mon, 14 Jan 2019 15:05:42 +0000</pubDate>
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  <content:encoded><![CDATA[新聞の書評で取り上げられていたのでリクエスト。今やデジタル化の波の直撃を受けている業界の最たるものが出版業界だろう。主人公は雑誌編集長、軽妙な話術とセンスで作り上げた人脈を基盤にして大活躍する。出版業界の裏側情報でそれはそれで興味深いものだったが、仕事にのめり込むばかりに家庭をないがしろにした報いで家庭からは完全に浮き上がってしまっている。小説作家を大切にしながら何とか利益を確保するために奔走するが結局は社内の経営路線争いで破れ、退社する。小説として本当に面白くするためには方向を絞らないと読者としては少し疲れる。何を描きたいのか?と思っていたら最後に主人公が出版業界に大きく立ちはだかる総合エージェント会社の社長になって復活してくるというどんでん返し・・・あまりにも唐突であっけにとられてしまった。正にだまし絵に踊らされた読者はいい迷惑だ。良い題材を料理し損なった惜しい作品としか言いようがない。大泉洋の色んなポーズ写真が節目節目に出てくるのだが残念ながらその意図は自分にはわからなかった。

2019年1月7日月曜日

2019年の幕開け

年末から新年にかけて「平成30年」を振り返ったり、どう評価するかといった話題が新聞テレビで大きく取り上げられている。今年は元号も変わるとのこと。以前からそう思っているのだがわれわれ日本人は西暦と和暦の2本立てで生活している。お役所の書類はすべて西暦に1本化すると決まったはずだったが相変わらずどっちつかずのまま。保守派の抵抗は大きいのだろう。和暦は確かに天皇とリンクしている訳で天皇制と不可欠なのだろうが、これは結構負担が大きいだけでなく、歴史の連続性を分断してしまい一貫して物事を論じることを大きく妨げている。日本人の忘れっぽさを嘆く論調があるが、そうさせている一因がこの和暦にあるのは間違いない。
例えば「明暦の大火」という。いったい何時あったのか?何年前?と聞かれて即答できる人は何人いることだろう。因みに受験用には語呂合わせが必須。「疲労・御難(1657年)の明暦の大火」とか、「イチローとコナン消します 明暦の大火」などと覚えるのだそうだ。日常生活をスムーズに過ごすためにも明治、大正、昭和、平成と西暦の換算式がないと大変に不便なのだ。そしてその変換は大概の場合、西暦に置き換えて今から何年前の出来事かを認識する作業に使われる。
1867+M、1911+T、1925+S、1988+Hという4つの換算式が必須だったが、今度はその換算式が更に1つ増えるのだ。友人の一人で、すべてを昭和に置き換えて計算している人がいる。2019年は昭和94年といった具合だ。昭和より前のことは皆、昔のことで終わらせているのだから恐ろしい。1本の時間軸の上にあらゆる事象を並べて認識していかないと物事の流れを見失ってしまうと思う。和暦はリセットスタートを人の脳に命令しているように思う。便利かもしれないがそれはひょっとして時に為政者にとっても都合の良いルールなのではあるまいか?1945年(昭和20年)太平洋戦争敗戦、1951年(昭和26年)サンフランシスコ条約調印(日本の独立)、1995年(平成7年)阪神淡路大地震、2011年(平成13年)東日本大震災で良いのだ。カッコで示した昭和、平成で語るとその流れが滞ることは一目瞭然ではないだろうか?

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...