2019年9月12日木曜日
民主主義の揺らぎ(1)
先ごろフランスで行われたG7、共同宣言を出すことができずに終わった。主要民主主義国家が7か国集まって、これからの経済社会の指標を掲げ、「これからこうしていきましょう」と宣言することを年中行事にしてきた。最初は経済が主題だったが後には、環境問題、抑圧への警鐘、といった広い分野での宣言を行ってきた。それがトランプ大統領の登場と共に怪しくなり、今年は遂に共同宣言を出せずに終わったのだ。自国の利益だけを第1に考え行動する指導者の下では理性が働かなくなるのは当たり前。強者が弱者を従えて当たり前の世の中になってしまった。元々資本主義経済社会というものは強者が弱者を駆逐していくような仕組みを備えているのだが、それに歯止めをかけるのが民主政治であり、抑制作用が働くようにリードしていくのが政治の役割だったと思う。トランプ政治にはそれがない。更に差別的な考えを表に出して弱者への配慮を欠いてしまっている。白人至上主義への回帰、敵対的なものを作り上げることにより自分の立場を鮮明にする排斥的な姿勢は世界の指導尾者として全く不適格と言わざるを得ない。ところがそれがアメリカでだけ起きたことではないことに根深い懸念が生まれている。世界的にこのような現象が蔓延し始めたのだ。どうしてだろう?21世紀がどんな世紀なるのだろうかとミレニアムという言葉を聞きながら秘かに期待感を持ったのは自分だけだっただろうか?皆、なにがしかの期待感をもって新たな世紀を迎えたと思うが、その期待感を裏切られたように感じている人々も多いのではないだろうか?21世紀がこんな姿を取ることになるとはだれが想像したでしょうか?
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