2020年3月23日月曜日

COVID-19

新型コロナウィル肺炎という長ったらしい病原体に名前が付いた。コロナウィルスからCOVIを採り、Deserse(病気)のD、2019年から19を取った。
この病原菌の質の悪さ、退治のしにくさについてはすでに触れた通りだし、日本政府の意図的なのか、どうか疑わしいが「検査件数の驚異的な少なさ」は事態をどの程度正確につかんでいるのか疑念が付きまとう。WHOでも今、必要なのは”Test,Test,Test"だと叫んでいた。検査件数を極端に絞っている日本の現状は危ぶい。従って数少ないデータに基づいて議論している専門家会議の提言にも危うさが付きまとう。世界各国の対応にもばらつきがある。その中で目立つのが日本とイギリスだろう。イギリスではこれは専門家のアドバイスで弱い病原体だからか、現状のインフルエンザ並みにある程度感染者が出て免疫を獲得できればある意味での共存ができる、ということで緩やかな規制を行っている。パンデミックが起きない状況であれば「危ぶい均衡」の綱渡りを続けていくことになるのだろう。本当にいざというときに日に1000件も2000件でも検査できる余力を持ち備えているのであれば良いのだが、そこのところは分からない。だから危ないと感じる。
世界の発生状況を可視化してくれるジョンズホプキンス大学のサイトは直感的に現状把握できて有効だ。今パンデミックの中心はEU諸国だが、次に浮上してくるのはアメリカだろう。罹病者数は数日で1万人を超えた。アメリカの移民、取り分け密入国者たちは人数も多く、貧困で、劣悪な環境で暮らしている。そして保険にも入っていない。トランプ政権下で目の敵にされている。病院に行きにくい条件が揃ってはいないだろうか?ここに火が付くと大変なことが起きるのではないか?それから中南米。アフリカに拡がるとこれはもう手が付けられなくなる。高齢者、持病の持ち主がどんどんやられていく可能性がある。
一般的にウィルスは湿度が高く、気温もある程度高い条件では衰退していくという特性を持っていると思うがそれに縋るしかないのかもしれない、運任せ。既存の薬品でぜんそく薬やエイズの薬などいくつかの候補が出てきてその結果がもう少し経つと出てくるらしい。それに期待したい。今や、オリンピックなど開ける環境にないことはだれの目にも明らかだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...