2020年6月5日金曜日

宮本輝:「草花たちの静かな誓い」

ようやく公共施設が少しずつ活動を開始した。その中で一番渇望していたのが図書館だった。
本当に読みたければ書店で買えばよいのに、と他人からは言われそうだが、どんなに面白いか読んでみないと分からないし、本屋は開いているかどうかわからないし・・・。グズグズしているうちにアッという間に3か月強が過ぎてしまい、図書館からメールがやってきた。3冊も予約が届いています、だって。早速、図書館に行ってみるとなんと物々しい。入り口の前でやってきた目的を聞かれ、予約した本の受け取りです、と答えると許されてアルコール消毒、そしてどうぞ入館ください、で入館すると図書館内は照明が落とされていて薄暗い。受付へ、入館ルートと出館ルートが区分されていて誘導するマーカーに従って受付へ。3冊の内、2冊が次の待ち人がいる、と聞いてその2冊だけを受け取った。3冊も一緒に借りても読み切れないと再借入れには時間が掛かるので競争のない本は後回しにするのは当然です。

そしてお久し振りです。宮本輝さん。
相変わらず人を信じることが報われる、そんな世界が展開していました。3か月ぶりの読書で、ページをめくるのがもどかしくなる位、久し振りの読書タイムを堪能し僅か10時間の一気読みでした。有難うございました。
舞台はアメリカ、ロス郊外のトーランス市。ここは長男が3年ぐらい暮らしていて1度、訪問したこともある街、その太平洋寄りに隣り合ったバロス・ヴァーデス半島にある大邸宅が舞台でした。土地の匂いを追体験しながらの久し振りの読書タイム、堪能しました。

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