2021年3月30日火曜日

宮本輝:「灯台からの響き」

 難しい哲学書にようやく向き合った牧野康平の顔に1枚のはがきが落ちてきた。30年前、妻の蘭子に届いた1枚のはがき。差出人は見ず知らずの人からだという不思議な話だが、対して気に留めなかった。妻が「私ん知らない人です。と返事の手紙を書き自分が投函したのだから間違いもない。その妻が2年前に突然亡くなった。失意から立ち直ることもできなかった板橋という古い商店街の中華蕎麦屋の主人公、牧野康平の再起の物語でもある。宮本輝らしい物語の展開、ラストは素晴らしい。

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